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CDP は​基準ではなく​質問書です

掲載日 2026.08.12

この区別は、実務では思っている以上に効いてきます。 **基準**はどう算定するかを決めます。**質問書**は何に答えるべきかを決めます。そして、答えなかった欄は点数に残ります。 ## CDP 自身が書いている問題 CDP は、セクターごとにどの Scope 3 カテゴリが関連ありとされるのかを整理した技術ノートを出しました。その序文は、なぜこの地図が要るのかを正直に書いています。 GHG Protocol が Scope 3 の関連性を判断せよとして示した基準は定性的で、だから解釈が分かれます。その帰結はこう書かれています。 > 企業は、排出の大半が生じるが算定の難しいカテゴリではなく、**算定しやすいカテゴリ(例:出張)を測定・報告することになりかねない。** ## どれくらい易しいものを測っているのか 同じ文書が数字で示しています。カテゴリ6「出張」とカテゴリ7「従業員の通勤」は、「すべての高影響セクターで無視できる水準であり、Scope 3 排出量全体のそれぞれ**平均0.10%と0.20**%を占める」とされています。 出張の排出を丁寧に集計しているなら、その丁寧さは全体の0.1%に注がれていることになります。 残りがどこにあるのかは、次の記事にあります。 ※ 本稿は CDP 技術ノート『Relevance of Scope 3 Categories by Sector』バージョン3.0(2024年6月28日改訂)を2026年8月8日に確認して引用したものです。 --- 本稿は LCS 国際標準分析 第2巻『CDP は輸送をどこに置くか』の一節を敷衍したものです。レポート全文は CDP 技術ノートの原文(v3.0、2024-06-28)を一次出典とし、ページ番号を示しています。文書にない数値は補っていません。
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