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運送は基準が別に立てた活動である
目標を立てる話はふつう何パーセントをいつまでにから始まる。SBTi 企業ネットゼロ基準 V2.0 はその手前にもう一段を置いた — 目標の前に、バリューチェーンの排出集約活動(EIA)を特定し定量化しなければならない。そしてそのリストの一グループが運送であり、五つの活動に NACE コードと排出の境界が付いている。境界はすべて燃料の生産から燃焼まで、基準自身の言葉で well-to-tank と tank-to-wake である。本レポートはリストに載ると何が付いてくるのかを一次出典から整理する。
CDP は輸送をどこに置くか
CDP は基準ではなく質問書であり採点体系である。だから CDP がどのカテゴリを関連ありと見るかが、そのまま企業が何を算定するかを決める。技術ノート『Relevance of Scope 3 Categories by Sector』(v3.0)は16の高影響セクターについてその地図を描き、序文で問題を認めている — 企業は排出の大半が生じるカテゴリではなく算定しやすいカテゴリを測ってしまう、と。本レポートはその地図から輸送がどこに置かれているかを読み、要約表で入れ替わっている二つの名称も指摘する。
二つの基準が一つになる
炭素会計をする企業はいま GHG Protocol と ISO 14064-1 の二組を見ている。2026年7月29日、その二つを一つの共同ブランド企業基準にするという発表が出た。今すぐ変えるべきことは何もない — 既存の基準は新基準が出るまで有効である。ただし発表文には、輸送と証書を扱う側が今日読むべき一文がある。排出を三つに分けて報告するという提案である。本レポートは一次出典から、何が統合され、いつ何が起き、そして三分割が輸送の記録に何を求めるのかを整理する。
制度が違えば証書が負う分も違う
同じバイオメタン証書でも、平均価格が生産原価に占める比重は英国27%・ドイツ55%・デンマーク83%と分かれる。本レポートはその差がどこから来るのかを四か国の一次出典で確認する。英国は体積を数え、ドイツは削減率を数え、デンマークは補助から入札へ移行中であり、韓国は軽油とバイオディーゼルという一組を数える。制度の形が違えば証書が負う分の形も違う。
買った削減は自社のものになるか
低排出燃料で減らした排出を証書で買えば、自社の削減目標に反映されるのか。SBTi 企業ネットゼロ基準 V2.0(2026年6月)と SBTi 証拠統合報告書 Part 2(2025年3月)の二つを一次出典として、規則が何を認め、どんな条件を課し、どの論点がまだ開いているかを、荷主・輸送事業者が実際に問う順序で整理した。引用にはすべて原文に印刷されたページ番号を付した。
